MIDI音源 というのをご存じでしょうか?
MIDI (ミディ)というのはMusical Instrument Digital Interfaceの略で、音の高さや強さをデジタル伝送して楽器の音を出す国際規格であります。最も単純な例ですと、キーボード同士を
MIDI で接続して、一方を弾くともう一方からも同じ音が出るという仕組みです。先日ご紹介した、「
神保彰ワンマンオーケストラ 」も
MIDI を使っているからこそ、ドラムを叩くと別の楽器の音が出せたりするのです。
この仕組みを利用して、パソコンに楽譜データを入れておき電子楽器に演奏させるのが20年ほど前から流行りだしまして、誰もがわざわざ楽器を買ってこなくてもいいように、電子楽器の音を出す回路のみを独立させたのが
MIDI音源 なのです。
当時のパソコンに内蔵されていたFM音源というのは非常に軟弱で電子音の毛がはえたようなモノだったのですが、電子楽器の音がそのまま出せるだけあって本物の楽器のような音がしました。ゲームなどもこれに対応するものが多く発売されていたので、ヤマハやローランドなどから発売される1台5~10万円ほどする
MIDI音源 がよく売れていました。
00年前後には、処理速度の向上と、CDと同じ方法で音を記録・再生させる
PCM音源 が普及したことにより、楽譜をデータ化した軽いデータを扱わなくても、音楽や音声をそのままデータ化した重いデータが簡単に扱えるようになりました。そのために
MIDI音源 自体は90年代の後半から発売台数は徐々に減っていったのです。
しかし、現在のWindows9やVista(もちろんXPも)にも
MIDI 再生機能が残されているんです。しかもローランドの
MIDI音源 がソフトウェア化されて最初から何も買わずに再生できるんですよ。それを知って、以前収集していた
MIDIデータ を再生させてみることに・・・・
「う~ん、いまいち」
耳が肥えたからかな?とか思って調べていると、
MIDI音源 をソフトウェア化した「
ソフトウェアMIDI音源 」が結構発売されているようなのです。その中でも無料で手に入る「
TiMidity++ 」というのが評判がよさそうだったので、これをインストールしてみることにしました。
まず、ダウンロードしてインストール
ダウンロードはこちらのサイトから
http://sourceforge.jp/projects/twsynth/releases/
日本語版は赤で印をつけた「TiMidity-CVS081206_setup_JPN.exe」です。
インストールは簡単です。ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけです。
指示にしたがって進めて行くだけですが、もし分からなければ下記のページを参照ください。
http://twsynth.sourceforge.jp/install.html
TiMidity++を使用するように設定する
インストールしただけでは使うことができません。Windowsが「
TiMidity++ 」を使うように設定します。
コントロールパネルを開きます。(スタート→設定→コントロールパネル)
コントロールパネルの「サウンドとオーディオデバイス」をダブルクリックします。
サウンドとオーディオデバイスのプロパティを開いたら「オーディオ」タグをクリックします。
「MIDI音楽の再生」項目を見ると”
Microsoft GS Wavetable SW Synth ”になっていると思います。
これがノーマルの状態です。 ここをクリックして切り替えましょう。
ここを”
Timidity Driver ”に切り替えて「OK」または「適用」ボタンを押せば完了です。
また、ノーマルの音に変更したい場合は同じ手順で、”
Microsoft GS Wavetable SW Synth ”を選択すれば結構です。
MIDIデータを手に入れる
MIDIデータ はインターネット上にたくさんアップロードされています。「-----.mid」というファイルがそうです。「MIDIデータ」などで検索するとアップロードしているサイトが見つかるはずです。MP3やWMAなどの録音されたデータと違い、楽譜のデータですからファイルサイズが小さいのが特徴です。
ダウンロードした「-----.mid」形式のファイルをダブルクリックすると、勝手にメディアプレーヤーが立ち上がって再生が始まります。
ネット上に落ちていた「ビバルディの春」を”
Microsoft GS Wavetable SW Synth ”と”
Timidity Driver ”を鳴らし比べてみました。
「チリチリチリ」と鳴っているのは、パソコン本体から出ているノイズです。気にしないでください。
前半がノーマルで後半が
TiMidity++ の音です。いかがでしょうか?
前半はぎこちなく音が切れていたのに対し、後半は心地よくメロディが続いていましたよね。楽器の数も増えているような気がします。
同じ楽譜でも、演奏者が変ったかのように聞こえるのがMIDI音源なのです。昔のゲームソフトでもMIDI対応のソフトがありますので、そのようなソフトをプレイすると違って聞こえるはずですよ。十数年前には何万円も払わないと聞けなかった音を、ぜひお試しください。