奈良県と大阪府をまたぐ霊峰
金剛山はそのふもとに様々な恩恵をもたらしています。奈良県側の御所市の鴨神・西佐味地区はほとんど開発されずに、昭和初期のような田園風景が広がっています。そこに自然の恵みが、いまも生き続けているのです。
葛城南小学校(廃校)の校庭の脇にある細い道を下りたところに、水をたたえた
泉が見つかります。水面があまりにも静かなため、ただの水たまりかと勘違いしてしまいそうですが、結構な量の水が常にこの
泉からあふれて横の小川に流れ込んでいました。
細井の森湧水と呼ばれる
名水は、
やまとの水にも指定されています。
水は透き通っていて、
泉の底がよく見えます。手ですくって飲んでみると、すぅ~と体に浸透するおいしい水でした。周辺は民家もまばらですので、排水が流れ込むようなことがありませんから安心の水です。近所では「
細井の森さん」という名前で長年親しまれているそうです。以前はこの
泉の中央から噴き上がらんばかりの吐出量だったそうですが、ここ2~3年はその量が減ってしまったそうです。心安らぐ資源をみんなで守ってゆきたいですね。
(
細井の水湧水の地図)
