2015年6月30日火曜日

世界遺産 高野山のふもとの九度山産 緑大豆を自然農法で植えてみる

4月に丹生川上神社 下社宮司さんの講演を聞きに行った際に賜った九度山産緑大豆。古くから世界遺産 高野山にもお供えしているそうです。
水で戻してご飯に混ぜて炊くのが美味しいとのことで、それもさっそく美味しくいただきました。ただ、農家に生まれた者としてそれを自分の手で育ててしまいたいと思うのは自然なこと。半分を残しておいていました。
黄色のはずの大豆が緑色をしているのが、緑大豆の名前の由来です。
最近始めた無耕起無肥料自然農法で植えてみます。
まず雑草を刈り、表面の土を軽くよけます。草や枯れ草の保湿効果で土は湿っています。そこへ豆のへそ部分を下にして置きます。本当は発芽しない時に備えて2~3粒置くのですがが少ないので1個にしました。
その上に土を被せてしっかりと押さえます。自然農法は水やりをしないため、押さえることで土の水分がに染み込み発芽しやすくなるのです。
あとは刈った草を保湿と保温のために軽く被せて完了です。
を列に播きましたが、青草を被せたためを置いた場所がさっそく分からなくなりました( ̄▽ ̄;) 数日経つと草が枯れてきて分かるようになるんですがね・・・
どんな青大豆に育つか楽しみです。

耕起栽培と無耕起栽培の違いが発芽直後に早速わかった!

ポップコーンの種を耕起栽培無耕起栽培とに植えつけてみたのですが、発芽直後にもその違いが現れていてびっくりしています。
上の写真は、土を耕起して肥料などを足す慣行農法の畑に植えたポップコーン。すべての葉が虫にかじられています。
こちらも慣行農法で植えた芽。1つは葉がかじられすぎて、軸だけになってしまっています。これでは「農薬を散布しなければいけない」と考えてしまうのも自然な流れなのかもしれません。
一方、こちらは無耕起無肥料自然農法に植えた芽。どちらのにも同じ日(15日前)に種を播いています。
すこし虫にかじられたところも見受けられますが、見るからに元気に育っているようにみえます。

なぜこのような違いが発生するのでしょうか?
私の勝手な想像ですが、耕起栽培雑草が生えてもすぐに耕され土壌が常に露出した状態になります。枯れ草などの有機物が極端に少ない状態になります。有機物が少なければそれを無機物に分解する微生物も少なくなります。そのために肥料を与えなくてはいけなくなるのです。
一方、無耕起栽培は、四季折々の雑草が生えます。土と地上の間には枯れた雑草が積み重なって層になっています。その枯れた雑草を分解する微生物が住み着き ます。微生物からは、人が食べ物を分解する時に出す消化液の代わりとなるような酵素を分泌させます。酵素は自ら変化しませんから土壌は多種多様な酵素で満たされているはずです。ここに植えつけられた作物は、その酵素を吸い上げ自らの身に纏い、病気や害虫から身を守ることが可能になっているのではないかと思っています。

2015年6月11日木曜日

あんずの苗を植えました

春ごろから、「今年はあんずを植えよう」と思ってあちこちのホームセンターを探し回っていたのですが、あんずってあまりメジャーじゃないんでしょうか?どこにも売ってなかったんです。
今日たまたま通りがかった田原本町の大きめのホームセンターでやっと見つけることができました。
植えつけの適期も過ぎそうなことから3割引で売っていました。超ラッキー!待ってたかいがありましたよ。
新潟大実」という品種だそうで、酸味が強いとのことで生食よりもジャムやシロップ漬けに向くそうです。
実も期待ですが、あんずはサクラや梅と同じバラ科の植物なので春先に枝いっぱいの花を咲かせます。ミツバチたちにとっても貴重な蜜源となりますので、それも楽しみの一つなんですね。
とにかく、植えつけ適期が終わるまでに植えつけないといけないので早速植えつけました。3年前にサクランボを植えつけた隣です。
なんとか、夏の暑さで水切れを起こさないくらいしっかりと根を張ってもらいたいものです。
話は変わりまして、以前ご紹介したその近くの川の橋のすき間に生えたすもも(プラム?)の木
実がたわわに実っていました。すももあんずと同じ仲間なんです。
赤くなるのが楽しみです(^O^)

2015年6月7日日曜日

アンティチョークを食べてみる

今日お邪魔した神戸市西区のすこっぷガーデンさんに植えられていたアンティチョークという大きな花のつぼみ。
欧米ではポピュラーな食材だそうなんです。
好意(半ば強引に?)で頂いて帰りましたので調理してみました。

とにかくかたい!
半分に割るのも一苦労、のこぎりで強引に切りました。しかし繊維質でどこが食べられるのか想像も出来ません。
20分ほど茹でて、柔らかくなったところをうろこのような皮を1枚ずつ剥がしてゆくと小さな核のような部分が現れました。
うろこ状の皮の先端の部分も核につながっているようで、ネットの情報では歯でこそげ落とすようにすれば食べられるとのこと。たしかに食べられましたが、ほとんど味がない。
めしべのような糸状のものを除くと、柔らかい部分のみ食べられるようです。
その大きさは、つぼみ全体の1割といったところでしょうか?


スライスしてオリーブ油で軽く炒めてみました。岩塩で軽く味つけのみです。
ほくほくのジャガイモのような食感、一時は食べられるか心配になりましたが美味しくて良かった^^;

2015年6月4日木曜日

放任栽培ニンニクの顛末

自然農法の真似ごとで、昨年の秋に土手や畑の脇の草地に植え付けたニンニクを収穫しました。
土手に植えたもの、茎は細く倒れかかっています。
畑の脇に植えたもの、他の雑草が背丈で勝ってしまっています。
掘り出してみると、案の定らっきょうのように小さいものばかりでした。よく枯れずに残ってくれたと思います。
自然のままに、人が手出しせず雑草と競争させるのが正しいと思っていたのですが、もともと人が手出しする栽培で命を繋げてきた品種ですから急に放任されても酷だった訳ですね。大変いい勉強をさせていただきました。
生き残った種(球根)を今年の秋に植えて、必要な手を加えながら自然栽培に向いた品種に育ててゆきたい思います。

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2015年6月2日火曜日

自然農法に挑戦します

前々から試してみたかった自然農法というのを挑戦してみることにしました。 耕さず、肥料も与えず出来るだけ自然の営みに任せるのです。自然好きでめんどくさがりの私にとっては夢のような農法であります。 
30年以上耕作放棄されていて、去年までは笹に征服されていた場所です。クローバーは去年9月に種まきしました。
農薬化学肥料はとっくの昔に土壌から抜けきっているはずです。
まず草を綺麗に刈り取ります。刈った草は後で使うのでよけておきます。
鍬で溝を掘ります。
草の根が張り巡らされて力がいるのですが、土自体はいい
匂いがしてふかふかなんです。いつも耕されている畑の土とは全然違います。私が自然農法に興味を持った理由はここなんです! 
水はけの良い土地であればを作る必要はないのかもしれませんが、今回は初めてということもありマニュアルの手順を踏んで行います。
溝を掘り終えた
溝を掘った時に出る土はの上に載せておきます。この畝
は何年も使えるように上から踏んでしっかりと固めました
ちょうど余っていたトウモロコシの苗を等間隔で植えました。
水やりは行いません。水を求めて地中深くへ根をしっかりと伸ばさせ
るためです。
先ほど刈った草をマルチのように被せて終了です。土が乾くのを抑え、苗が大きくなるまで雑草を抑える役目があり、さらに微生物が徐々に分解すれば将来は養分にもなります。
 
自然農法は様々な生き物と仲良くなるのが重要なのです。
害虫や益虫などという区別もないそうです。肥料を人為的に与えると急激に成長しますが、茎や葉が未成熟で柔らかいので虫達に食害されやすいのです。だから農薬を使って駆除してしまうという悪循環に陥ります。
周囲の雑草もできるだけ取りません。雑草の根は土を柔らかくしますし、枯れると微生物の住処にもなるのです。作物の成長の邪魔になるような場合のみ取ることにします。不耕起無肥料が基本ですから雑草たちの働きも借りなければ自然農法は成り立たないのです。

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