2014年9月23日火曜日

一斗缶で燻製を作ってみました





夏前に懸賞で当たった湖池屋のポテトチップスの詰め合わせが入っていた一斗缶
その空になった一斗缶活用法を考えていたんですが、いい使いみちをふと思いつきで作ってみました。
ふたを外した中身。この空間を利用して燻製器を作ってみたいと思います。
底の部分に空気穴を3個、網を載せる部分の角部分に穴を開けます。
角の穴を開けた部分に針金を通して網を引っかけるられるようにします。
一斗缶の一辺の長さ23.5cmの網が売り切れていたので、とりあえず合う網を引っかけてためしにスモークしてみましょう。
まず、底の部分にアルミホイルを敷いて、今年桜を剪定した時に出た枝を入れました。
https://www.flickr.com/photos/53495655@N08/15143616150/まずは強火で煙が出始めたらスモークしたい食材を入れます。手始めに市販ソーセージを入れてみました。
食材を入れたら次第に弱くして、最終的には弱火でトロトロ加熱します。
こちらの一斗缶はフタの取り外しが出来るタイプでしたが、フタがない一斗缶をつかった場合はなんでも結構らしいのですべてを覆ってしまえる板でフタをしましょう。
30分スモークして15分ほどそのままにしたソーセージ
魚肉ソーセージでも結構美味しくなります。出来上がってから24時間ほど熟成させるとさらに美味しくなるのだとか・・・
こちらはプロセスチーズ。同じく30分スモークしたもの。チーズは溶けてしまう可能性があるため、包んであった銀紙を必ずしたに敷くことだそうですよ。
安価なチーズが美味しくなってしまうんですよ!
思い立ってからここまで到達するのにわずか2時間。 こんないいものが作れるんならもっと早く作ったらよかったです。

2014年9月20日土曜日

月山日本刀鍛錬道場記念館を見学(奈良県桜井市)

奈良県桜井市の大神神社から北の春日大社まで続く山辺の道を歩いていると、水郷に囲まれた武家屋敷のような建物がありました。
月山日本刀鍛錬道場」というNHKで何回か日本刀たたら製鉄などの特集で見たことがある場所でした。
見学は無料ですが、毎週土曜日しか開放されていないようです。しかも、1、2、8、12月は休館だそうで、これまで何回も前を通っておいて入れない訳ですね(笑)
砂鉄から、たたら製鉄という精練法から得られたケラと呼ばれる鋼と、その中でも日本刀に適した部分だけを取り出した玉鋼。きらきらと輝いています。
1回のたたら製鉄で原料の砂鉄13トンから、ケラは2.8トンしかできません。その中から良質の玉鋼を選別するとたったの1トン以下というものすごい貴重なものだそうです。
たたら製鉄玉鋼についてはこれだけでもふか~い話が出来ますのでまたの機会に・・・
玉鋼をたたいて徐々に伸ばしてになってゆく様。
たたいてまっすぐ伸ばすだけではなく、たたいて伸ばしたものを何回も折り返して層の構造を作ることにより兜をも割るくらいの強度としなやかさが出るそうです。さらにたたくことにより、不純物の炭素を追い出して鉄の純度が上がってゆくそうです。たたいて鍛えることから「鍛錬」と呼ばれています。
作業場
フイゴで炉に空気を送り、真っ赤になった鋼を槌で叩く作業を延々とおこないます。
月山記念館
作業場のすぐ向かいにあります。
まっすぐな日本刀。吸い込まれそうなかがやきです。よく刀に魂を乗っ取られるようなことを言われたりしますが、心身を鍛えておかないと並み大抵の精神では乗っ取られてしまいそうです。
月山貞吉作 脇指
月山」一派は元々出羽の国(今の秋田県)の月山を拠点としていたそうですが、幕末に関西に移ってきた一門がいたそうです。その時の親方が月山貞吉だそうです。
月山貞利作 太刀と短刀
現在の当主の作。刃文(刃の波のような紋)がくっきり出ています。刃の反りはを打つ時にはなく、焼き入れる時に出来るものだそうです。刃文も焼き入れ時に刻みこまれます。
ここまで出来上がるまで1年くらいの時間を要するそうです。本当に刀工の魂が込められた作品なのですね。昔の人はとてつもない製品を編み出したものです。