奈良県御所市に水力発電所があったという情報を元に調査して来ました。
ネットの情報では、「関屋水力発電所」という名称だということが分かりました。水越峠のふもとに関屋という集落がありますのでその周辺へ行ってみることにしました。
しかし、旧国道309号を祈りの滝まで上がってみてもそれらしき建物はなく、関屋集落へ戻ってみると、一人のおじいさんが歩いていたので聞いてみました。おじいさんによると葛城水分神社のすぐ近くにあったとのことです。案内してくれるというのでお言葉に甘えて案内してもらうことにしました。
あとすこしで90歳になるという元気なおじいさんの案内で、水越峠越えの旧国道309号に入ったところの上記写真の地点までやってきました。このガードレールの切れ目が発電所の入り口だったそうです。
奥はうっそうとしており、前方には杉が生えているだけです。この正面に発電所の建屋があったそうですが、まったくその面影は残っておりません。
ネットの情報によると昭和38年まで発電されていたそうです。
祈りの滝付近で取水されて、発電用の水路と鉄管を通じてこの付近で出力48kwの発電を行っていたそうです。発電を終えた水は前方の川へ戻されていたのでしょう。
おじいさんの話によると、水路跡は上流に残っているそうです。また、水越峠付近ではこの水力発電所のために大阪側へ流れる小川を奈良側へ導く工事などを行ったそうです。
すこし下流を見ますと前方の方向に葛城水分神社があります。
写真では分かりにくいですが、人工の滝のような段差があり、水の一部がコンクリート製の水路で神社の方向へ導かれるようになっています。
対岸の葛城水分神社です。
呼んで字の通り水の神様が祀られており、1000年以上の歴史があるそうです。
鳥居の横から民家へ流れる水路の様子です。すごくきれいな水です。この水で食べ物を洗ったり、調理に使ったりしたのですかね?
金剛山と葛城山からの豊かな水資源を大切に利用しているんですね。
それにしてもせっかく稼動していた関屋水力発電所をなぜ廃止にしたのか理由を知りたいですね。
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