今日は、滋賀県野洲市で薪ストーブの設置に行ってきました。
もともとだるまストーブを使われていたのですが、「あまり暖かくならない」「煙が多い」「点火しにくい」「薪の火持ちが悪い」などなど悩みが多く、わずか3年くらいで買い替えされました。
レンガに囲まれた薪ストーブは一見安全そうにですが、きちんと薪ストーブ専門業者に施工してもらっていないとこれほど危険なものはありません。その理由は、ストーブを燃焼させるとレンガの表面が100℃以上になり、その裏にある柱などの構造材にじわじわと熱が伝わって「低温炭化」してしまう恐れがあるからです。薪ストーブ専門業者はレンガと構造材のあいだに空気の層と断熱材の層を設けて熱が伝わりにくい設計をしますのでほぼ安心ですが、施工費が莫大なものになってしまいます。
こちらのお宅を施工したのは薪ストーブ専門業者ではないそうですので、このまま使うのは危険と判断しました。しかし、その対処は難しいものではありません。難燃材の遮熱板を壁に立てかける方法です。以前、別のお客様が考案した珪酸カルシウム板(ケイカル板)にガルバリウム波板を取り付けたものが見栄えがよく、安価なため大変おすすめです。
しばらく使っていなかっただるまストーブを撤去し、新型燃焼哲学MD-80Ⅱを設置。 煙突が錆びていたため見える部分のものだけを交換しました。そのほかの煙突は従来のまま使用。煙突の口径をだるまストーブの口径(φ120)に変更しました。燃焼哲学は、わりと安価にいろんな仕様変更をしてもらえますので、希望があればお問い合わせください。
ケイカル板はまだ適したサイズに切っていないので、そのまま置いて初点火することにしました☆
そうそう、点火もすごく簡単ですよ♪
ニューモデルMD-80Ⅱは煙の排出力が上がったせいでしょうか?煙突の口径がφ150→φ120になっても燃焼力は落ちていないです。
それと、焚付け時に前面ガラスが曇りにくくなっているようです。
ケイカル板だけだと熱で反りかけてきたので、その前にガルバリウム波板を立てかけることにしました。
各部の温度がどれくらい上昇するかを知るために、最大限に温度が上がるようにしてみました。
現在の表面温度487℃(このあと500℃を超えました)。今日の気温は20℃位だったので、かなり暑いです^^;
普段はここまでフルパワーで炊くことはほとんどありません。
遮熱板のガルバリウム波板の表面温度は220℃です。
遮熱板の裏側の温度は、わずか37.7℃です。炊きはじめて1時間くらい経過していましたから、驚きの遮熱効果です。
このような遮熱板(製品としても売っています)を用意すれば、レンガ張りのような風情はないですが、初期投資を少なく薪ストーブを導入できますよね☆
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