2016年2月6日土曜日

自然農法の大根

一面草だらけ。
これでいいんです。草に覆われた大地は土の中に適度な水分保持し、微生物の住処を提供します。肥料で肥やされた土地で育つ農作物のように大きく成長することはありませんが、じわじわと育つ作物は味が濃く、なぜか害虫に食われることが少ないのです。
今日掘った大根も地中にしっかりと根を延ばし、葉っぱも虫に食われることなくフサフサとしています。農業は大規模に耕さなくても、肥料(有機や化学肥料問わず)を与えることもなく、空いているわずかな土地さえあれば出来ることの証明です。ましてや農薬など要りません。
日本の農業人口は100万人ちょっとだそうです。総人口1億人に占める割合は1%ほどです。1人が100人分の野菜や穀物を作っている計算です。農業は非常に骨の折れる大変な仕事です。1人に大変な作業を押しつけているわけですから、農薬化学肥料をすこしでも使いたくなるのは理解出来るのではないでしょうか?
農業は高価な農機具や土地がないと出来ないという思いこみはないですか?それは1人で100人分の食料生産を担う立場でのお話です。自分で作った野菜をたまに食べる生活を始めるだけでしたら全く話は別です。私は100円ショップで買った鎌とホームセンターで買った鍬、そして畳6枚分くらいの空き地で自然農法を実践し始めています。これで何十人分の野菜を作ることは絶対に無理ですが、この方法が広がって一人一人がわずかでも野菜を作りはじめて農家の負担が少なくなってゆく、そんな未来を夢見ています。

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