2015年12月8日火曜日

チェーンソーの慣らし運転


エンジンが入った機械はモーターの機械と比べて可動部品が多く、発熱が大きいので慣らし運転が重要になってきます。今の部品は精度が高いので慣らしをしなくても大丈夫だよって言っている人も多いですが、それは元々エンジンに負担をかけない使い方ができて正しいメンテナンスが出来る人の言葉です。エンジンのことをよくわかっていない人は半日ほどかけて徐々にエンジンをいじめて慣れさせましょう。
アイドリングのまま空タンクになるまで放っておく方法をネットに載せている人がいますが、自動車のエンジンだとバッテリーの電気で冷却ファンが回りますのでいいのですが、チェーンソーアイドリングの低速度では十分な冷却が出来ませんので、イグニッションコイルなどを確実に傷めます。ここではレーシング用の2サイクルエンジンで培った慣らし方法をお教えします。

オイルが濃いめのガソリンを入れて、まずは低速の慣らしです。
エンジンをかけたすぐはエンジンが暖まるまでアイドリングします。エンジンを触って暖かくなったなと思ったら、軽くスロットルを握っては放しを繰り返し(スロットルの半分まで)、徐々にスロットルを握る時間を長くしてゆきます。
4~5分くらいしたらエンジンを切り、さわって熱くなくなるまで冷まします(自然空冷)。決して水をかけたりして冷やさないでください。団扇で扇いだりするのもしないほうがよいです。
これを1、2セット行い、続いて中速~高速慣らしです。

最初は低速慣らしと同じ、ハーフスロットルで軽い慣らしを行い徐々にスロットルを開けてゆきます(急に開けないでください)。さらに開ける時間も長くして高回転時間を多くします。同じく4~5分くらいしたら休ませます。
中速(スロットル3/4)と高速(全開)を各1、2セット行います。
しかし、ここで完了ではありません。しばらく(30分くらい)はハーフスロットルで実際の作業をゆっくりと行い、徐々にスロットルを開けてゆくようにしていってください。負荷がゼロの状態と、実際の作業とはエンジンにかかる負担が違うからです。
この一連の作業を行っておくと、後々の結果が変ってくるはずです。エンジンも動きだすと生き物なんです。愛情をもってチェーンソーと付き合ってあげてください。

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