京都府京都市左京区にある京都大学にやってきました。
敷地が広すぎてどこに何があるか分かりませんで、プチ迷子状態になってしまいました。
約束の時間ギリギリに目的地 京都大学総合博物館に到着。
現在開催中の「ガブリエーレダンヌンツィオ生誕150周年記念展『ダンヌンツィオに夢中だった頃』(主催:京都大学総合博物館 後援:イタリア大使館他)」の企画「はじめて読むダンヌンツィオ」の朗読を録音して欲しいと依頼があったのです。
主催者に確保していただいていた先頭の席に陣取って、SONYの生録機、不具合発生時のバックアップとしてSANYOのボイスレコーダーをセッティング。マイクの下には吸音のためにフェルトを敷きました。
なぜマイクをスタンドなどに立てて置かないかといいますと、ホールの反響音がたくさんマイクに入らないようにするためです。複数のマイクを用いて、あとでミックスするのでしたらいろんな場所に置いたらいいのですが、1本のマイクだけでスピーチから会場の雰囲気まで録音するための工夫です。
ガブリエーレ・ダンヌンツィオはイタリア出身の詩人。その詩をイタリア語講師のエドアルド・ペドイャさんにイタリア語で読んでもらい、その詩の意味や読みどころなどを解説するというもの。
私自身イタリア語は全く分かりませんが、イタリア人が普段会話で使っている言葉と違うのはすぐに分かりました。詩は言葉や音を選んで、美しく組み立てられているのです。ほんとに言葉って面白いものです。
すこし残念だったのが、 ここのホールが壁などに木を多用して、日本語の音域や音の成分が一番映えるように調整されていたことです。日本の施設なので当然なのですが、木の空間の中で昔から暮らしてきた日本人は自然に木の響きと声が調和するように生きてきました。しかし、イタリア語は石造りの街の中で、石の響きと声が調和してきているはずです。木の空間の中では必要な音が木に吸収されてしまうのです。できれば石造りの建物の中でもう一度聞いてみたいものです。
録音時にマイクの下に石版を敷いたりするだけでも同様の効果が得られたりするものですから試してみたかったです。
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