2013年4月21日日曜日

仁川の河川敷を歩いて護岸工事の理想を考える(兵庫県西宮市)

阪急電鉄 仁川駅を降りてすぐのところに武庫川の支流である仁川(にがわ)という川が流れています。川の向こうが宝塚市で手前が西宮市で、六甲山系に端を発してこの住宅地内を流れています。
仕事先へと向かう少しのあいだ川の横を歩いたのですが、川と住宅地と背景の山との調和が素晴らしいと感心してしまいました。無機質なコンクリートで固められている護岸工事をよく目にしますが、こちらは石を敷き詰めて、所々に流れの強いところを設けてやるという実に丁寧な工事がなされています。こうすると淀みが自然に出来上がって、水棲動物や植物たちが住みやすい環境が生まれるのです。完全にコンクリートで固めてしまうと、どこでも流れが強くなってしまい生き物が住む余地がなくなってしまうと思うのです。
大きい動物が住むということは、それらが餌とする小動物やさらに小さな微生物など食物連鎖が完成しているという証拠です。そのような場所であるからこそ食物連鎖の最上位にいる人間も暮らしやすいのではないでしょうか?きれいな場所だと、ゴミがあれば拾おうと思いますから住民たちの手でゴミ拾いなどの奉仕活動もおこりやすいと思います。

石を敷き詰める工事をすると、コンクリートだけの工事と比べると何倍ものコストがかかるのは理解できます。しかし、川自体に食物連鎖が生まれれば水を浄化する微生物もたくさん増えることでしょう。住民たちもきれい使おうとする気持ちも生まれるでしょう。そうすれば、水質浄化や清掃など環境維持のためにかかるコストを抑えることが出来るのでは?
さらに、美しい風景を見て生活するとストレス解消になって、医療費も低く抑えることが出来るのでは?と私は考えてしまいます。
川沿いのお宅で見事な藤棚を見つけました。
汚れた川の横に住んでいたのでは、キレイな藤棚を育てようとは思いにくいですよね。これもきれいに整備されている仁川の効果では?と勝手に思い込む景色でした^^



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