2012年1月14日土曜日

燃える実、アブラギリは日本の山林再生に役立つ?

youtubeでアブラギリの実を燃焼させる動画を見つけました。

ライターの火を近づけるだけで炎をあげて燃えだすのは脂分が多い証拠。実の40%以上が脂分だそうで、大豆や胡麻などよりも率が高いそうです。まさに「燃える実」です。
アブラギリは日本の山林に自生していて、戦前までは桐油(とうゆ)といって行燈などに使われていたそうですが、現在はほとんど使われていません。東南アジアでは、ナンヨウアブラギリという種類があり、なんと第二次世界大戦中に日本軍が零戦の燃料としても使っていたそうです。

そういえば何年か前に、池原ダムの周辺の道路脇に生えているのを写真に収めたのを思い出しました。
変わった葉の形をしていたので、何だろうと思って写真にとっておいたのです。
道路脇の法面から生えていました。痩せた土地でも成長するというようなことがどこかに書かれていたと思います。
写真では分かりづらいですが、黒くなった実がたくさんぶらさがっていました。実には毒があり、動物などに食べられることがありませんので、栽培には手間がかかりません。

戦後、日本の山林はスギやヒノキをたくさん植えられましたが、間伐など手入れを怠ると山肌が荒れて、土砂災害の引き金となります。かと言って、手入れをする人手の資金は木材が売れなければ捻出することができません。
東南アジアでは、既にナンヨウアブラギリを栽培し始めているらしいですが、ほとんどの土地が焼き畑などで作られた土壌です。しかも、食物の生産からの転用したため食料不足も懸念されています。これでは、環境や人に優しい燃料とは言えないと思うのです。
日本では全く状況が違います。手入れが行き届かず荒れ放題の山林がたくさんあるわけですから、そこをアブラギリの栽培に転用し、燃える実から石油の代替燃料(バイオディーゼル)を生産すればよいと思うのです。スギやヒノキのように間伐する手間を省けて、土砂災害を軽減できますし、木を伐採して山から運び出すような設備や手間もいらなくなります。もちろん利益が生まれるので、雇用も創出できます。
私はこの動画を見て、ものすごく明るい未来を感じました。

1 件のコメント:

  1. まさに自然エネルギーですね。すごい木があるものです。

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