自然観察インストラクター養成講座の野外授業で富田林市の里山保全活動の現場へ。
午前中は里山の現状を知るために散策。里山はずっと人が入って利用をしてきたもの。我々が自然と思っているものは、人が手入れして維持できてきた。近年、人が入らなくなるとバランスが崩れ絶滅する生命も多いのだそう。そんなことを考えたこともなかったです。
ここは元々、みかん園だったそうです。それが斜陽になってきたので、補助金をもらってスギやヒノキの植林にしたそうです。
しかしそれも斜陽になったのでほったらかし。年中地面に光が届かないので、春に花を咲かせる植物も育ちません。
補助金という甘い汁に乗じてしまうとこうなるのですね。手入れまで面倒を見てくれません。役所の仕事なんて、長期間を見通したものなどないということを理解しなければなりませんね。
近年、山を切り開いた太陽光発電もこうならないか心配です。
午後からは、竹林を伐採する体験実習。持参したお茶1リットルが一気になくなりました。
竹林は元々日本にはなかったものだそうです。タケノコと竹を利用するために古くに海の向こうから伝えられたようです。
1日に数メートルも成長することがあり、手入れを怠ると一気に林を覆ってしまって他の木を枯らしてしまうのです。そんな場所があちこちに見られます。
根茎でどんどん勢力を伸ばすのでタチが悪いです。しかし、これも人がやってきたこと。うまく付き合わないと仕方がありません。
今日の講座で最も印象に残ったこと、
畑で栽培される農作物、それは人の加護がなくなればすぐに絶滅してしまうそうです。これは自然農法をしてて大変よく理解しています。
その原種は雑草の中に混じって生きています。これを絶やすと私達が生きていけなくなるかもしれません。除草剤をかけて雑草を駆除することがどれだけのリスクか。農業に従事している人間ほどよくわかっていないのが現状ですね(´・ω・`)
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