尊敬する脳機能学者 苫米地英人氏とエコノミスト 中原圭介氏の対談CD「2011年以降の世界経済・株式投資・資産運用法」(発売:フォレスト出版)が届きました。実は昨年の12月に発売されていたのですが、あまりの人気で初回出荷分がすぐに完売してしまったので入荷まで待たされていたのです。
中原圭介氏の経済予測の対談CDは3本目で、苫米地英人氏との対談は一昨年(2009年)から2年ぶりです。経済の動きは人・金・物といいますが、人間の思考が大きく関与しているわけでありますので脳機能学者の考え方は非常に参考になります。先月読んだ菅下清廣氏の本でも書かれていましたが、苫米地氏も「円高=よくない」という考え方は間違いであると言い切っています。「日本人が刷ったお金の価値が上がるのが悪い訳がない。」「円安を歓迎する一部の輸出企業の声を大きく聞こえているだけ」という解釈は、テレビや新聞が報道する内容とは全く正反対です。それ自体を苫米地氏はいろんな著書の中で「洗脳」だとおっしゃってますが、冷静に考えると我々の「常識」と信じてきたものはほとんどがテレビや新聞で言われている内容だということに気が付きます。ある特定の企業や団体に都合のよいように書換えられた経済や歴史であると認識させてくれました。そんなことを分かっている人たちが話す経済論ですから、臨場感たっぷりで非常に新鮮でした。
日本経済の悲観論が出ている中、苫米地氏は今年の日本経済は上向くであろうと予測しています。 円高の影響で材料価格が下がっているので利益が出ているとのこと。確かに急激な円高にもかかわらずトヨタやパナソニックなどの輸出企業の決算は決して悪くなかったわけですから。とは言っても株価は大きく上がるわけではないので、投資先としての日本は最善ではないそうです。苫米地氏も中原氏も口をそろえて言うのは、今年の有望投資先は「○○しかない」そうです。
最後に文句も・・
経済学者が聞けば怒るような「発想の転換」を促してくれた素晴らしい対談でしたが、発売したフォレスト出版と中原圭介氏に少し苦言を言わせていただくなら、苫米地氏のお話しの半分が一昨年に発売された「2009年以降の世界経済、金融危機、資産運用法を語る」で語られた事だったからだ。これを「貴重な情報」と誇大な広告で煽ったフォレスト出版と、ゲストとして呼んだ苫米地氏に自由勝手に話しをさせてしまい全く新しい情報を引き出すことができなかった中原氏には少々憤りを感じています。
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