1999年、伝統のルマン24時間レースでものすごい大事故が起こりました。スタートしてから5時間目にピーターダンブレック選手が乗っていたAMGメルセデスCLRが突如空中に浮き上がりコース外に・・
すぐにコースオフィシャルや救急車が現場に駆けつけて、めちゃめちゃに壊れた車体に近づく、サーキット中に緊張の時間が流れた。事故から40分後、ダンブレック選手がほぼ無傷で命に別状がないという発表があり、生中継されていた日本でも安堵しました。
レーシングカーはグランドエフェクトという効果を持たせてあり、スピードが上がれば上がるほど空気の力でマシンを路面に吸い付けさせるように作られています。クルマの設計を誤れば何百kgもの車体を浮かび上がらせる(ポーパシング現象)を引き起こしてしまう危うさをも持っているのです。(実はこの日の朝に行われたウォームアップでもマシンがジャンプする事故が起こっている)
メルセデスチームはこの事故を見て全車をピットインさせてレースを棄権。ルマンには今だにカムバックしていません。車体製造メーカーとして事故のショックは大きかったようです。
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