2015年12月20日日曜日

古来より栽培されてきた「麻」を考える

昨日御杖村で出店したときに別の出店者さんから買わせていただいた精麻の繊維で編んだブレスレット。全部で1000円。国産の精麻だと1本数千円はするそうですが、中国産だと1本350円。神社の拝殿前にぶら下げてあるガラガラする縄(叶緒というらしい)は精麻の繊維を束ねて作られています。そのほとんどが国産ではなくなっているそうです。それもそのはず。栽培大麻取締法という法律で厳しく制限されているからであります。は触れることにより身を清めると信じられ古来より珍重されてきました。日本ではどこでも栽培されていたあたりまえの農作物でした。それも戦後まで、GHQの指導により禁止されてしまいます。自国の化学繊維を買わせるためです。その証拠に、たいていの法律の最初にはその目的が書かれているのですが、大麻取締法にはそれがありません。禁止する目的が曖昧なのです。薬物としての役割など後付けです。もしそれが本当であればその法律の目的にきちんと書き記すはずです。元々日本で栽培されてきた大麻草は嗜好品として使えるような成分がほとんど含まれていない品種です。現在ではもっとその成分の少ない品種も開発されていますが、禁止の手を緩める動きは全くありません。麻の実を搾って採れる油が航空燃料に匹敵するほどの高品位なものであるという「不都合」が出てきているということなどが原因ではないかと思っています。

麻美ちゃん麻子ちゃんとか「」という文字が含まれる名前や地名が多いのは昔から日本人との関係が切っても切れなかった証拠。そんなに対する誤解と知識を深めるためのページを作っています。すでに500近い「いいね」を頂戴しています。よかったらご覧ください。
Facebookページ  「大麻」の有用性を知ろう!

2015年12月18日金曜日

「生命」をいただくありがたさがわかった。

 二上山の登山道でフユイチゴを見つけました。酸っぱさの中にほのかな甘さがあります。焼酎に漬けると2〜3ヶ月ほどで見事なピンク色のフユイチゴ酒ができます。効能を調べると「強精」だそうです。冬の寒さに耐えて実るかわいい果実はかわいくない力を秘めていますね(;^_^A
それと我が家で採れた白菜。左は普通の畑で従来の耕して肥料を与えて作ったもの。右は耕さず肥料も与えない自然農法で作った白菜。
葉をそれぞれはがして見比べてみました。左が普通栽培物、右が自然農法
放ったらかしなのにも関わらず、虫にほとんど齧られていません。なぜでしょう?
人が世話し過ぎると、植物は防疫体制を忘れてしまうからです。生き物を頂くということは、その食物が積み重ねてきた免疫などを全て身体に取り込み、身に纏うことなのだと思います。大量生産で薬や肥料をばらまいて人が手をかけすぎてしまった農作物など、ただ腹を膨らませるためのものになってしまっているんじゃないでしょうか。
食べ物といえば、カロリーやビタミンなどの栄養素の存在ばかり気にしてしまいますが、すべて元々生きていたものをいただいています。その食物がもっていた「生命」をいただいているという意識が薄れていますね。

フユイチゴの効能や自然農法の白菜を見ると、食べる前に手を合わせて「いただきます」という本当の意味が、ここに隠されているように思えてなりません。
両方の白菜を囲炉裏がある友人宅に持ち込んで、それぞれありがたくいただきました。

ごちそうさまでした(-人-)

関連ブログ→ 不耕起・無肥料栽培の自然農法と通常栽培を見比べる

2015年12月10日木曜日

玉置神社と庵の湯(奈良県吉野郡十津川村)

吉野山地の標高1000mに鎮座する玉置神社(奈良県吉野郡十津川村)に行ってきました。
あいにくの雨で景色が全く見えませんが、晴れていると駐車場からの景色は素晴らしいです。
駐車場の脇に参道の入り口となる鳥居があります。ここから本社まで歩いて10分くらいです。
参道玉置神社の不思議さを物語る面白いものがたくさん見られます。海底火山で見られる枕状溶岩が堆積した場所があります。標高1000mの場所にもかかわらずです。それが玉を重ねたように見える事から「玉置」と名づけられたそうです。
また周囲はブナ林に囲まれているそうですが、神社と山頂周辺のみに写真のような幻想的な杉や落葉広葉樹が入り交じった特異な風景を醸し出しています。
長い地球の営みで海底だった場所が、地上1000mまで隆起し特異な自然風景を作り出したのです。太古の人々が崇め奉った理由がすごく納得させられました。
手水舎で吹石一恵さん奉納の柄杓を発見。
芸能界で成功しているような人までも、この地に足を運び入れてお参りするほどの心地よい場所なのでしょうね。
本殿とその前の鳥居
この石段が急なんです。
ちなみに、この玉置神社は来る人を選ぶという話をよく聞きます。途中で何の前ぶれもなく車のトラブルがおこったり、家族や友人の急病を知らせる電話がかかってきて帰宅を余儀なくされたとかという話です。この地はそういう意味でたどり着けるだけで、ありがたい場所なのかもしれません。
下界へ降りてきてすぐ近くにある十津川温泉 庵の湯に寄りました。
国道のすぐ脇にあり、ダム湖(二津野ダム)へ降りてゆく場所にあります。
飲泉もできます。胃腸の病気によいそうです。若干硫黄の味がします。
足湯は無料です。ただしタオルは持参してください。温泉もタオルは必須です。
入湯料は村営なので銭湯並みの大人400円です。JAF会員証を提示すると3人まで200円です。
十津川村温泉施設はJAF会員優待するところが多いです。ぜひ行く前に確認してみてください。
温泉につかりながらダム湖が望める絶好のロケーションです。十津川温泉郷のいろんな温泉に行きましたが、ここが一番のお気に入りです。源泉掛け流しで常に新しいお湯が入ってきているので
清潔ですが、源泉の温度が高いため(60℃くらい?)お客が少ないときは熱くて入れない時があります。その時は蛇口で大量に水を入れて薄めましょう。

2015年12月8日火曜日

チェーンソーの慣らし運転


エンジンが入った機械はモーターの機械と比べて可動部品が多く、発熱が大きいので慣らし運転が重要になってきます。今の部品は精度が高いので慣らしをしなくても大丈夫だよって言っている人も多いですが、それは元々エンジンに負担をかけない使い方ができて正しいメンテナンスが出来る人の言葉です。エンジンのことをよくわかっていない人は半日ほどかけて徐々にエンジンをいじめて慣れさせましょう。
アイドリングのまま空タンクになるまで放っておく方法をネットに載せている人がいますが、自動車のエンジンだとバッテリーの電気で冷却ファンが回りますのでいいのですが、チェーンソーアイドリングの低速度では十分な冷却が出来ませんので、イグニッションコイルなどを確実に傷めます。ここではレーシング用の2サイクルエンジンで培った慣らし方法をお教えします。

オイルが濃いめのガソリンを入れて、まずは低速の慣らしです。
エンジンをかけたすぐはエンジンが暖まるまでアイドリングします。エンジンを触って暖かくなったなと思ったら、軽くスロットルを握っては放しを繰り返し(スロットルの半分まで)、徐々にスロットルを握る時間を長くしてゆきます。
4~5分くらいしたらエンジンを切り、さわって熱くなくなるまで冷まします(自然空冷)。決して水をかけたりして冷やさないでください。団扇で扇いだりするのもしないほうがよいです。
これを1、2セット行い、続いて中速~高速慣らしです。

最初は低速慣らしと同じ、ハーフスロットルで軽い慣らしを行い徐々にスロットルを開けてゆきます(急に開けないでください)。さらに開ける時間も長くして高回転時間を多くします。同じく4~5分くらいしたら休ませます。
中速(スロットル3/4)と高速(全開)を各1、2セット行います。
しかし、ここで完了ではありません。しばらく(30分くらい)はハーフスロットルで実際の作業をゆっくりと行い、徐々にスロットルを開けてゆくようにしていってください。負荷がゼロの状態と、実際の作業とはエンジンにかかる負担が違うからです。
この一連の作業を行っておくと、後々の結果が変ってくるはずです。エンジンも動きだすと生き物なんです。愛情をもってチェーンソーと付き合ってあげてください。

2015年12月7日月曜日

ハスクバーナを買っちゃいました~エンジン選びの持論~

注文していたチェーンソーが届きました。
これまで薪ストーブ玉切りするのに使っていた日工タナカのチェーンソーエンジンがかからなくなり、プラグを外してイグニッションを引っ張ってみても火花が飛んでいない。どうやらイグニッションコイルが壊れてしまったよう、調べてみると部品だけでも1万円くらいするそうです。2万円位のチェーンソーを修理するのにそんなに高い部品を買うのだったら新しいのを買ったほうが、その他の消耗部品も新しくなるので得だと判断し新品を買うことに決めました。

エンジンは稼働している数と年数の実績が信頼性なんです。特に2サイクルの単気筒エンジンなどはマイコン制御など出来ませんから、機嫌よくまわってくれるだけでも奇跡に近いような世界です。そこは加工精度が高いからよいというわけではなく、微妙な調整が生きてくるわけです。試行錯誤が重要ですから、決して新設計されたものがよいわけではなく長い年月いろんな気候状況やいろんなクセのある使い方をして壊れなかったという(あるいは壊れても対策をした)実績が宝なんです。
長年チェーンソーを作りつづけて世界中で使われているメーカー、世界的な稼働台数を誇るハスクバーナが気になっていました。以前東吉野村の薪作り体験ツアーに参加させていただいたときに使ったのがハスクバーナでした。その時にチェーンの張りが工具を使わずダイヤルで調整できたことがすごく印象に残っていました。日工タナカのチェーンソーはチェーン調整するのにスパナとマイナスドライバーが必要でした。次に買い替えるときは必ずこの機能が付いているものと決めていました。それが知るかぎりではハスクバーナだけだったんです。
今日は遅いので、明日にさっそく慣らしを始めます!