ハンダの試聴といっても、同じ機器を何台も用意して、それぞれの音の違いを聞き比べるわけにもいかず頭を悩ましていたのですが、簡単な道具を作り比較することができました。
ピンケーブルの真ん中部分の外皮を取り除いて、ケーブルのシールド線のみを切断します。このとき、芯線は傷をつけないように細心の注意を払います。
そしてシールド線の両端に、リード線付きのミノムシクリップをそれぞれ取り付ければ完成です。
このミノムシクリップに聞いてみたいハンダを挟めば、そのハンダ特有の音質が出てくるというワケです。
なぜ信号線(芯線)ではなくシールド線に付けたかというと、信号線だとハンダが2本ずつ必要になり、その長さの違いなどによって左右のバランスが崩れる可能性があるからです。
CDプレーヤーで再生した音をすぐにSONYのPCMレコーダー(PCM-D50)で録音し、記録された音声ファイルの音質の違いを確認しました。
音声は44.1kHz24bitのPCM方式(WAVファイル)で録音しています。
普通のハンダの音
ホームセンターで売っているごく普通のハンダの音です。この音を基本に聞いてください。
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ゴールドニッカスハンダの音(従来品)
普通のハンダと比べると、水の音がさらさらしていて耳あたりがよく自然の音に近くなっています。これを聞いて、もう一度普通のハンダの音を聞くと、地下街の噴水の音のように聞こえてしまいます。
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ゴールドニゲカス040の音
新製品のゴールドニゲカス040は、従来のゴールドニッカスと全く同じ成分ですが、ハロゲンゼロの環境負荷の低いフラックスに換えた製品です。
ゴールドニッカスの音と比べると劇的な変化はないかと思いきや、音のくっきりさ(分離感?)が上がって鳥の鳴声などが周囲の音に埋もれずに聞こえてくるようになっています。フラックスだけでこんなに音が変わるものなんですね~
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プラチナゴールドニゲカス040の音
ゴールドニゲカス040に微量の白金(プラチナ)を加えて、さらに音に厚みを与えた製品だと聞いていますが、聞いてビックリ!
「なに?このリアルさは!」って感じです。音が分厚くなっているだけでなく、繊細さはそのままに音に力強さが出ています。ハンダ一つでこれだけ音が変わられたら、設計者は困ってしまうでしょうね。高価な部品を必要とせず、自作マニアや改造マニアに捧げたいアイテムです。
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ニゲカスハンダの詳細
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