前回のテストからかなりの時間が経ってしまいましたが、「格安GPSロガーCANMORE GT-730FL-SとHolux M-241を比較する3」です。もともとGPSロガーは登山の記録を残しておきたいと考えて購入したものですから真っ先に比較を行いたいと思っていました。GPSロガーの購入をお考えの方も登山に使いたいと思っている方が非常に多いようですから、かなり参考になるのではないかと思います。
大阪府最高地点を擁する金剛山(頂上は奈良県御所市)にGPSロガーを持って登りました。大阪府千早赤阪村の千早城跡の登山口から登山本道を通って頂上に、そしてダイヤモンドトレールを経て金剛山ロープウェイの乗り口へと下山して、府道705号を下ってもとの場所へと戻ってくる、約10kmのコースをGPSロガーを持って歩いてみました。
右の写真のようにGPSロガーは、2機種とも首にかけます。同条件になるように5秒に1回の測位を行うように設定しました。
登山の際は、斜面側を向くために電波を受信しにくくなりますが、下山の際は電波の受信がしやすくなります。
ちなみに左がCANMORE GT-730FL-Sで、右の黄色いのがHolux M-241です。
(水色:Holux M-241 赤:CANMORE GT-730FL-S)さて登山開始です。木々が生い茂った上空の見通しの悪い登山道が頂上まで続きます。赤のGT-730FL-Sの方がスムーズに測位しているようにみえますが・・
(水色:Holux M-241 赤:CANMORE GT-730FL-S)頂上付近にやってきましたが、明らかに水色のHolux M-241がきちんと登山道をトレースしています。赤色のGT-730FL-Sはコースを大きく逸脱しています。
(水色:Holux M-241 赤:CANMORE GT-730FL-S)下山道に入りました。上空の見通しがよいのでどちらもスムーズに測位しているようにみえます。
(水色:Holux M-241 赤:CANMORE GT-730FL-S)おおっと!登山道の出口付近で急に赤のGT-730FL-Sがコースを逸脱して測位ができなくなってしまいました~
登山道の出口付近は深い谷になっていて上空の見通しが長時間悪くなる場所です。どうやら、GT-730FL-SはGPS衛星の電波が届きにくくなったら測位を一時的に停止することがあるようです。そのために、登山口付近の深い森では測位を断続的に行うためにギザギザにならなかったのではないでしょうか。 一方Holux M-241はかすかな電波でも測位を行うために、軌跡がギザギザになってしまうのだと思います。
スムーズな軌跡を望む方は、3,800円の格安で買えるCANMORE GT-730FL-Sでもよいと思います。しかし、電波状況が長時間悪くなるような場所を通過する場合は、急にコースを逸脱したり測位を停止したりしてしまうことを覚悟しなければなりません。Holux M-241は軌跡がギザギザになる代わりに、電波状況が悪くなっていても測位する努力をしているのですね。さすが、登山向きと宣伝されているだけありますね。
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GT-730FL-Sがちゃんと動くためには、地面からの高さが一定であること、またチップが上を向いていることが当方の経験から分かりました。帽子の上に固定するとかしないと正しく働かないように思います。GPSハットを込みで売っている店がありますが、納得です、^_^;。
返信削除チップが上を向くのがよいのですね。どれがよいのか前々から考えていたところでした。ありがとうございます!
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