「びわ湖環境ビジネスメッセ2010に行ってきました(前半)」の続き
LED照明の展示が目立つ中で、私が興味を持ったのが冷陰極管をつかった蛍光灯です。次世代の照明はLEDであることは間違いないですが、まだまだ明るさや視野角の問題があります。液晶テレビのバックライトで活躍している冷陰極管をつかった製品です。蛍光灯と同じ径のガラス管の内部に冷陰極管2本入れると蛍光灯と同じくらい明るく、電気代40%削減、しかも寿命はLED照明と同じ40000時間だそうです。LED照明が2世代目の照明器具とすれば、蛍光灯の一種である冷陰極管は1.5世代ですが、 コストパフォーマンスに優れた一般向きのヒット製品になる可能性があります。
薪を部屋で燃やして暖をとる薪ストーブです。この製品は、燃焼温度が高いため、煙と灰がほとんど出ないのが特徴です。普通の薪ストーブ(鋳物製)だと割れてしまうくらいの高温で燃焼するそうです。丸太のまま入れることもできます。そうすれば火の持ちもよくなり、長時間燃え続けるそうです。薪ストーブには不向きといわれている、杉やヒノキを積極的に使うことができると社長さんがおっしゃっていました。
これが普及すれば、間伐材の需要がウンと上がって、森林資源の豊富な日本は資源大国になるでしょうね。
水を流さない「無水小便器」です。1回の小便で、約4リットルの水が必要だそうですが、これはそのコスト削減と資源保護に役立つのです。水より軽い液体が中に入っていて、それがフタとなって臭いを封じ込めるそうです。そもそも、小便は水と混ざることにより、嫌な臭いを発したり尿石がこびりついたりするそうです。
特殊な構造なため、定期的なメンテナンスが必要なのですが、そのコストを差し引いても利がある上にエコに貢献できるのが素晴らしいです。すでに、関西の電鉄会社のトイレに採用されているらしいです。
エコとは少し異なりますが、懐かしい手こぎの井戸が展示されていました。井戸のポンプを売るビジネスではなく、万一の災害時に備えて井戸を掘るビジネスだそうです。
井戸を掘って、手こぎのポンプを取り付けてくれる新しいビジネスなのです。水脈の問題上、飲み水として利用することは難しいですが、火事を消したり、体を洗ったりと災害時には非常に助かると思うのです。
費用は意外と安く、30万~40万円台だそうです。ポンプも日本製ということで何十年も安心してつかえますよね。
会場の前の広場には、天然ガス自動車や電気自動車や燃料電池車などエコ自動車が展示されていました。電気自動車は試乗もできるようです。
会場と駐車場を結ぶバスは、バイオディーゼル燃料で走ります。
遠い未来だと思われていた環境保護と人間の共存は、歩みつつあります。会場へ足を運んで、環境ビジネスの現状を確認して見てはいかがでしょうか?明日(22日)まで開催中です。
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