本来混ざることのない水と油を特殊な添加剤を混ぜて乳化状態をつくり、それを今まで通りの燃料として使う。これをエマルジョン燃料というそうですが、エマルジョン(乳化状態)というのは、べつに珍しい状態ではなく、マヨネーズやドレッシングなども同じ状態だそうです。
これを燃料に使うと水を混ぜているのに燃費は変わらず、しかも有害な窒素酸化物(NOx)や黒煙などが驚くほど少なくなるっていうのをyoutubeの動画で初めて見て驚きました。
なんでも、燃料の中に溶けた水が燃焼時の熱で蒸発しますが、この際に油の粒子を細かく砕くので完全燃焼しやすくなるのだそうです。動画をご覧いただくとわかるのですが、燃焼時の油臭さがなくなるそうです。 燃料と水の比率は、7:3とか場合によっては5:5くらいでも大丈夫な製品もあるらしいです。燃料が10のときと7のときの発熱量が同じということは、燃費が向上するということで当然二酸化炭素の排出量が抑えられるということですよね。
反面、水を使うということは燃料系にサビが発生しないかとかが気になりますが、その対策も直に現われるでしょうし、エネルギーを有効活用できる素晴らしい技術であることには変わりがありませんね。
実際に起こっている現象をもとに、科学的根拠を学者が考えればいいと仰る社長さんの考えに強く賛同します。科学的根拠がないと信用しないと仰る方が多いですが、それでは新しい技術が生まれる可能性が低くなってしまうと思うのです。もっと人間のひらめきを尊重すべきとおもいます。
もちろん、大会社も手をこまねいてはいません。川崎重工と川崎汽船、川崎造船らが既に重油をエマルジョン燃料化して船舶の燃料に使用する実用実験を開始しているそうです。
こういうエネルギーを大切にする技術がどんどん実用化するとうれしいですよね。
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