2013年6月29日土曜日

関西電力 旭ダムと奥吉野発電所(奈良県吉野郡十津川村)

奈良県吉野郡十津川村にある旭ダムに行ってきました。
このダム関西電力奥吉野発電所の施設の一部で、この旭ダム瀬戸ダムとの間で揚水発電を行なっています。
ドームの高さ86m、下の放流管からは勢いよく下流へ放流されていました。
山頂あたりに道路らしき物が見えます。
上部ダムの瀬戸ダムへと続く道路です。瀬戸ダムとの高低差505mの間を夜間は余剰電力を使い下から上へ、昼間のピーク時に上から下へ水を流して発電を行なっています。
旭ダムの説明が書かれていました。数年前に来たときにはなかったと思います。
この先に「エレハウス」という発電所のことがよく分かる施設があるそうです。
瀬戸ダムは関係者以外立ち入りできません。
ダムから2kmほど行ったところにある開閉所です。唯一外から見える発電所の施設です。
発電所の施設はほとんどが景観保護のため地下にあるのです。
説明板に書かれていたエレハウスは閉鎖されていましたT_T
夜間は水を瀬戸ダムへくみ上げるポンプとして、昼間は発電機として使うために切り替えする施設です。
最大120万キロワットの発電量は原発1基分、有名な黒部川第四発電所の4倍の発電能力があります。建設当時は東洋一といわれた大揚水発電所です。
フルパワーで発電すれば上部の瀬戸ダムが数時間で空っぽになってしまいます・・・そういうところが水力発電所とは違う点です。
強い電流のせいか、「ジィーーーーーー」という音が不気味に鳴っていました。
50万ボルトもの高電圧を扱うためにそこら辺の開閉所や変電所とは違う雰囲気です。
放流・取水口らしきものが向こう岸に見えます。この山中の地下に発電所が作られているそうです。夜中に余ってしまったエネルギーを水の位置エネルギーとして蓄えて、昼間の需要ピーク時に電気に戻すという充電池のような施設なのです。
以前に喜撰山発電所へ行ったときに述べましたが、揚水発電所を原子力発電所の付属施設として批判の対象となることがありますが、日本では原子力発電が始まるはるか昔に揚水発電が始まっていますし、火力発電所も夜間に出力を落とすことが出来ないため揚水発電所が必要なのです。私は原発擁護派ではありませんが、今日も稼動している揚水発電所と新しいエネルギーをどうやって組み合わせて行くかをみんなで考えてゆくことが大切だと強く思います。



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