先日納品した、薪ストーブ「燃焼哲学」の取り付け工事を行ないました。
とはいっても、ほとんどが工務店さんや大工さんのお仕事でした。
メガネ石
これは煙突が壁を貫通する際の断熱材として働きます。これは絶対に必要です。
メガネ石カバー
無くても結構ですが、メガネ石がむき出しになり、すき間から風が入りますので一緒に購入することをお勧めします。
メーカー純正の煙突やメガネ石を選ぶ以外に、通販で安価なものを購入することも可能です。今回のお客様もそうされました。
ホンマ製作所の煙突通販ページ
耐用年数や強度は若干落ちますが、安価で済みます。
穴を開ける場所に軽くマーキングしてジグソーで穴を開けます。
丸穴はクーラーを取りつける穴でしたが使用していないため、出来れば丸穴が隠れるようにして欲しいとの指示でした。完全に丸穴を隠すことは、上にカーテンレールがある都合上、できませんでしたが最大限隠すようにしてもらいました。
すぐに穴があきました。
ここで問題発生!図面にはなかった鉄の構造材が壁の中からでてきました。
しかし、ここは慌てず大工さんがメガネ石をカットしてくれました。手際のよさは、さすがプロ!
メガネ石は、本来カットしてはいけません(熱が漏れやすくなるため)。しかし、今回は構造材が鉄で蓄熱することがないためカットすることにしました。
1時間半ほどで、穴に煙突が通せるようになりました。
カーテンに隠れていますが、丸穴部分の一部もコーキングで埋めてもらいました。
外側もキレイにメガネ石カバーを取り付けて、雨や風が入らないようになりました。
あとは、煙突を上に伸ばしつつ固定していけば完成!
外の作業は約1時間程度かかりました。
消防法では、2Fの軒上から60cm以上にトップがくるように定められています。
ちなみに、煙突はもっとも安価な一重煙突を使用。たいていの薪ストーブは高価な二重煙突を使用するように薦められますが、「燃焼哲学」は内部で完全燃焼しますので、煙突を保温する必要がないんですね~。また、天井を真っ直ぐに突き抜ける必要もありません。これも同じ理由です。
煙突代や工事代が極めて安く済みます。
室内の様子。
小さいお子様がいらっしゃいますので、近づけないように柵を別途、通販で購入されました。
「燃焼哲学」はフローリング床の上に直接置いてご使用頂けます。
しかし、フローリングへのキズ付きや灰が落ちたりして汚れる可能性があるので工夫してくださいとお伝えしています。
こちらのお宅は、キッチン用の断熱ボードの端切れを大工さんより頂いて敷いておられます。
背後の壁が低温炭化しないように、大工さんから頂いたキッチン用の断熱ボードを立てています。
あとで紹介しますが、薄いですが結構効果があります。煉瓦張りにするとコストがかさむだけでなく、施工方法によっては逆に火災を招くことさえありますから、壁に何かを立てかける方法は、目に見えて安全なのです。
煙突は天井から45cmほど離すのが「燃焼哲学」の安全基準(消防法は15cm)ですが、30cmほどしか離せなかったので、ステンレスの遮熱板を別途ご購入頂きました。
さて、初めての火入れです。
予めもらってきて頂いていた灰を1~2cmほど敷きます。灰は断熱効果を得るために必要です。入れないと、火がすぐに消えてしまったりします。
夏ごろから、工務店さんなどを駆け巡って集めて頂いていた木片を少し入れて、その下に段ボールを入れます。段ボールは結構たくさん目に入れておいてください。強いドラフト(上昇気流)であっという間に燃えつきてしまいます。
2回ほど段ボールを入れ直して、やっと薪に火が移り燃え始めました。
焚き付け時、30~40分は白い煙と、木の焼ける匂いが周囲に拡がります。
ストーブ本体と煙突に熱が入ってくると次第に匂いと煙がなくなってきます。慣れるまでは多少煙が多く出ると思います。
本格的に火がつき始めると大きな木材を投入しましょう。10cm角の角材を2つ放り込みました。
後ろの遮熱板の温度を放射温度計で計測してみると77.6℃でした。
遮熱板の後ろの壁の温度は26.9℃。室温と変わりません。
お金を掛けて煉瓦張りするのと変わらない効果が確認できました。
火入れから40分ほどすると煙も見えなくなりました。
皆さんも薪ストーブで、電気や石油に依存しない潤沢な生活をはじめませんか?
燃焼哲学 MD80l 157,000円
煙突代(ホンマ製作所通販、メガネ石込み) 約6万円
大工さんの工事代 約4万円
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