2010年11月4日木曜日

閉幕直前の平城遷都1300年祭に行ってきました。

奈良県奈良市で行われている平城遷都1300年祭に行ってきました。閉幕直前とあって平日にもかかわらずたくさんの人で賑わっていました。入場も無料というのがそれに拍車をかけているのでしょう。
会場は世界遺産の一部になっている平城宮遺跡全域で、古代の都を歩くことで当時の暮らしに直接触れることができるのです。
朱雀門です。1998年に復元されたものです。まず、ここをくぐって平城宮跡をめぐるのがセオリーです。
平城京はこの周辺に栄えた都で、平城宮平城京の北端に置かれた天皇の住居と政治を行う中心部だそうです。
(地図) 
会場を横切る近鉄奈良線です。大勢の人が踏切待ちをしています。写真は乗り入れしている阪神電車です。神戸からものりかえ無しで訪れることができます。
平城宮跡の景観を守るため近鉄線は移設も検討されているそうですよ。
踏切を渡ると広大な空き地があります「第一次朝堂院跡」です。
朝堂院とは、役人が整列する場所であり、執務のほか、さまざまな儀式にも使われていた場所だそうです。第一次とは、平城京前期に使われていたという意味です。平城京後期の第二次朝堂院大極殿は東側に位置します。
奥には復元された第一次大極殿が見えます。

今年4月に完成したばかりの第一次大極殿です。 
平城遷都1300年祭の目玉となる施設です。当時、天皇の即位式や外国使節との面会など、国のもっとも重要な儀式のために使われていたそうです。
建物の復元には、図面や絵などが全く残されていなかったため、柱の位置や当時の建物の様式から推測したそうです。
(地図)
長い行列を並んで第一次大極殿内部を見学します。
高御座(たかみくら)は、国家儀式の際に天皇が座った玉座です。これも全く資料がなかったため、京都御所に残されている大正天皇即位の際に作られた高御座を手本にし、正倉院宝物から文様などを取り入れて再現したそうです。
内部を照らしているのはLED照明です。熱でせっかくの展示物が変質するのを防ぐためです。時代も変わったものですね~
遺構展示館です。
発掘調査で出土した遺構がそのまま展示されています。足元にこんな歴史ロマンが眠っているのですね~
(地図)
平城宮は、他の都には例を見ない東に張り出した部分があります。ここは皇太子の宮殿があった場所で「東院」や「東宮」と呼ばれています。
その中に見事な庭園が形成されていたことが発掘調査(写真はその模型)でわかっています。そのため「東院庭園」と名づけられました。
 東院庭園が見事に再現されていました。娯楽の少ない時代に、この景色を眺めるのが最高の贅沢だったのかもしれません。
(地図)
 平城宮跡全域を舞台にした会場は広すぎて、1日で全てを回るのは無理があります。
歩きづかれたので東院庭園からエントランス広場へ戻ってきました。フードコート(写真)やお土産店が並んでいます。
入場無料にもかかわらず、関連グッズやお土産などで地元には大きな経済効果だそうです。こんなことなら毎年やって欲しいですよね^^
次回の1400年祭にも必ず行きます!
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