「耕さない」「肥料を与えない」自然農法の実験を始めて1ヶ月半ほど経ちました。
通常の方法で植えた場合と見比べて、どのような利点があるかが次第によくわかってきましたので一緒に見比べていただきたいと思います。
早どりハクサイ「極意」
7月7日にホームセンターで買ってきた苗です。
植えつけた直後です。まばらに虫食い穴があります。すこし分かりづらいかもしれませんが、中央の新芽が無くなるほど食べられています。
植えつけて約2週間、7月20日の写真です。植えつけた直後、新芽だったところが大きくなっていますが、成長して大きくなった部分の虫食いがほとんどありません。植え付け時にあった外周の葉と比べるとその違いは歴然です。
苗が植えられていた肥料たっぷりの土から、自然農法の土壌へ根を延ばし、自然由来の養分を吸い上げたことによって苗の性質が変わったのでしょうか?
ルッコラ「ロケット」
6月23日に通常栽培の畑に播種し、7月9日に撮影した芽。
双葉にも細かな小さな虫食い穴が多数見受けられます。
こちらは同じく6月23日に自然栽培の畝に播種し、同日7月9日に撮影した芽。
ところどころに虫食い跡は見受けられますが、上の写真と比べると明らかに被害は少なく、成長も旺盛のように見えます。
丹波の黒豆「和知黒」
6月30日に通常栽培の畑に播種し、7月22日に撮影した株。
どの葉も虫にかじられて穴があいているのがよくわかります。雑草が生えていないので、土壌の養分を独り占めできるのにもかかわらず、葉の色はあまりよくないようにみえます。
葉にほとんど虫食い跡が見当たらない。周りが雑草だらけにもかかわらず、青々とし元気に成長しているようにみえます。
この成長の違いについての考察は以前のブログ「耕起栽培と無耕起栽培の違いが発芽直後に早速わかった!」で述べていますので、ご参照頂ければと思いますが、誤解しないでいただきたいのは自然農法の「肥料を与えない」とは「養分を必要としない」訳ではなく、外部から「吸収しやすい状態まで分解された栄養素」を一切持ち込まず、土壌の上で微生物などにより分解されたものを徐々に吸収させることなのです。
植物が吸収できる形にまで分解された栄養素(これを肥料という)を一気に持ってくると、作物は栄養過多になり虫などに食べられやすい状態が出来あがるのだろうと思います。枯れ草や刈り草が土壌の上に折り重なると、急激には分解されませんので栄養過多にならないだけでなく、土壌由来の酵素類も吸収でき免疫力が高まっているのだと私は考えています。
0 件のコメント:
コメントを投稿